歯周病とは?

歯についたネバネバした歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌によって、歯茎に炎症が起き、やがて骨まで溶かしてしまう怖い病気が歯周病です。歯を失う原因のトップで、昔は中高年の病気といわれていましたが、大人も子どもも変わらない食生活をするようになったことで、今や子どものなかにも歯周病の予備軍がいるほどです。 歯周病は初期の段階では気付きにくいことが厄介な点で、その発見には定期検診が非常に重要になります。一度痩せて下がった歯茎は治療をしても元の状態には戻らないので、歯茎が下がらないよう、常日頃から入念に歯のお手入れをしましょう。
ご自身でできる歯周病チェック
ご自身が歯周病かどうか早い段階で気付くことが肝心です。下の項目にあてはまるものがあれば、できるだけ早く治療を受けてください。重度の歯周病でなければ、数回の治療で進行を食い止めることが可能です。
- 自分の口臭が気になる
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯を磨くと血が出る
- 歯が長くなったような気がする
- 歯と歯の間に隙間ができた
- 歯がぐらぐらする
- 歯茎から膿が出た
健康をおびやかす歯周病の怖さ
歯周病は単に歯茎や歯だけの問題ではなく、最悪の場合、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞、認知症などの疾患に関わる病気だといわれています。また、妊娠中に歯周病になると、早産や低体重児になるリスクも高まります。歯周病は単なる歯の病気ではなく、健康に被害を及ぼす病気だという認識を持ちましょう。
歯周病治療の流れ
検査を行い、歯周病の進行状況をチェックします。初期であれば、歯科医の器具を使った歯のクリーニング(PMTC)で歯磨きでは落とせない歯石を除去。歯の表面の研磨をし、歯周病になりにくい状態に整えます。さらに正しい歯磨きの指導によって、その進行を食い止め、お口の状態を改善することができます。重度の場合は麻酔をして歯周ポケットの奥の歯石を取り除いたり、歯茎を切開して根の部分をきれいにするなど、外科的処置が必要になります。
歯周病は再発しやすい厄介な病気です

治療で歯周病の進行を食い止めても、自身の歯磨きだけでは再発しやすいのが実情です。再発を防ぐためには、歯医者さんに定期的に通って歯石の除去を行う必要があります。また、乱れた食生活など、生活習慣の改善も歯周病ケアには大切なポイントです。当院では歯周病について、あらゆる質問にお答えしていますので、お気軽にご相談ください。