インプラントとは?
顎の骨にチタンやチタン合金などの人工の歯根を埋め込んで、その上に支台を装着。レジン(プラスチック)やセラミック(陶器)などの人工の歯冠を被せる治療法がインプラントです。顎に固定された人工の歯は入れ歯とは異なり、自分の歯のような噛み心地のよさと見た目の美しさが魅力になっています。 ただし、保険適用ではないので、治療費は高額になります。また、顎の骨量や骨質が求められるインプラント手術では、その条件を満たさないとすぐには手術を受けられません。さらに、術後の治りが悪く感染症のリスクが高い糖尿病疾患の方、重い心疾患、歯周病の患者さま、骨粗鬆症の治療・予防薬を飲んでいらっしゃる方は、手術を受けられない可能性があります。詳細はカウンセリングの際にご相談ください。
インプラント治療の安全性について
安全性が問われるインプラントの外科手術ついては、顎の状態を立体的に撮影できる歯科用3DCTを使用。手術前に綿密なシミュレーションをこなすことで、より確実に手術ができるようになっています。また、インプラントを埋め込む場所に正確に穴を開けるための医療補助器具、サージカルガイドを使用することで、手術の安全性もより高まっています。
インプラントにも弱点があります
天然歯と変わらない見た目と噛み心地が魅力になっているインプラントにも弱点があります。天然歯の場合は歯肉があり、細菌が簡単に侵入できないようになっていますが、歯肉がなく粘膜があるだけの人工のインプラントの場合は細菌が簡単にインプラントと粘膜の間に入り込めるため、まめに歯磨きをしないと歯周病になりやすいのです。重度の歯周病になると、高額な費用をかけたインプラントがダメになるケースもあるので、注意が必要です。
治療の流れ
-
- 1カウンセリング
- インプラントについてご説明し、患者さまに手術の内容を理解していただきます。その際に持病や常時飲まれているお薬について質問をさせていただき、実際に手術をしても問題がないかどうかを確認いたします。
-
- 2歯科用CTによるチェック
- 歯科用CTで撮影し、神経や血管の場所、骨の厚みなどの詳細をチェックします。
-
- 3治療計画立案
- CT検査の結果に基づき、治療の計画を立てます。この段階で、患者さまが糖尿病、歯周病の場合は、まずその病気を治療するためにインプラントを延期するか、インプラントの手術そのものをあきらめていただきます。
-
- 4治療スタート(一次手術)
- 顎の骨にインプラントを埋め込みます(手術の時間はインプラントの本数によりますが、約1~3時間くらい)。
-
- 5人工歯冠の製作
- 一次手術後、約2カ月経ったら、歯の型取りをし、人工の歯冠を製作します。術後3~6カ月ほど置いて、埋め込んだインプラントと骨が結合できたら二次手術へ進みます。
-
- 6二次手術
- インプラントと人工の歯冠を接続するアバットメント(支台)を取り付けます。出来上がっている人工の歯冠をアバットメントにしっかり装着し、固定します。
-
- 7機能チェック
- 噛み合わせや炎症の有無、インプラントの機能をチェックしたら、治療終了です。
-
- 8メンテナンス
- 術後1年間は3カ月、半年、1年の定期的なメンテナンスを受けていただきます。
インプラントの費用
インプラント | 200,000円~250,000円 |
---|---|
人工歯(上部構造) | 90,000円~150,000円 |
仮歯(必要な場合) | 20,000円 |
アパットメント | 50,000円~180,000円 |
(税抜き)