親知らず:抜歯が必要かどうかの判断も大切です

最も奥に生える永久歯、第三大臼歯は親知らず(智歯)と呼ばれる歯です。10代後半から20代に生えることが多く、上顎の左右に2本、下顎の左右に2本の合計4本ありますが、なかには生えてこない人もいます。親知らずには痛みがある場合、痛みがなく患者さまご本人も気付かず、歯医者さんでレントゲンを撮って初めて存在を知る場合もあります。 抜歯が必要な親知らずは、虫歯や歯肉炎になりやすい横向きや傾いた状態で生えているもの。埋伏歯(まいふくし)と呼ばれる顎骨に埋まったまま表に出て来ない状態のもので、歯並びや噛み合わせに異常をきたす可能性があるものです。 一方、正常にまっすぐ生えている親知らずに関しては、痛みもなく、きちんと噛み合わせができていれば、抜歯の必要がなく、普通の奥歯として使うことができます。この歯は将来的に、入れ歯やブリッジの土台として使用されることもあります。
親知らずの手術:麻酔と術後の鎮痛剤で痛みをほぼ解消
親知らずの状態にもよりますが、手術はおよそ40分から1時間半で、特別難しい手術でなければ、当院で行います。局所麻酔をしてから、親知らずがある場所の歯肉を切開。骨を削って、親知らずの歯を分割して取り除き、歯肉を縫合したら手術終了です。鎮痛剤と抗菌剤を飲んでいただくことで、術後の痛みも心配ありません。術後の翌日に来院していただき、抜歯した箇所を消毒。後日、縫合した糸を取って終了です。